1次審査結果発表 | UR都市機構 (クリック)
※前の投稿記事からの続きです。
次は「Health-chi」について。
これは一目で面白い。こちらも大量供給され規格化された住戸群である団地の時代からどうにかコミュニティ作りをしよう、街作りをしようと言うトレンドがあった事を念頭に、さらにその次のコミュニティの在り方を模索したもの。時間のコンテキストを良くわかっていて、しかもそこから出てくる案が、それはそうだけど、物に展開すると奇想天外に見える。素晴らしい発想としか言いようがない。1つ目の作品「縁-ふち-」と2つめの「まちに風吹く、ソーシャルハウジング」を足して「健康」のスパイスをかけたら全く違ったものになったような感じだ。そしてパネルの表現方法がまた良くて、スターハウスを開きにしたような図にしている。たまにこうした表現をする事はあるが、これは魅力を十分に伝える上でとても効果的だ。
ありがとうございます。
次は「シアター42」について。
この作品のユニークさは、問題を定義して解決策を示すのではなく、「問題自体を掘り起こす」事を目的にしている事。なかなかそう言う発想はできないものだ。東京大学の方なので研究をされている方なのかもしれない。そして住空間をテーマとしたパフォーマンス(通常生活している中では無いものとして)を行う事で新しい可能性を模索する。そのために研究体を発足する。実現すれば非常に興味深い試みになると考える。ただ、自分には実際の研究の在り方やその後どうなるのかが全く想像できない。たぶん、こうした発想であっても何か先行する考え方に呼応しているものなのだろうと想像するが、自分にはその知識が欠けているので今のところわからない。
未来を創りだすと言う意味ではこの提案は本当に目的に適っているのかもしれない。逆に言うと自分のような人間の発想は未来よりももっとずっと手前の即物的なものでしかないのではないかと反省させられる。
ありがとうございます。
次は「間貸して暮らす」について。
近年はシェアリングエコノミーが普及し家をシェアして使うと言うサービスが出てきている。そのシェアの方法を動的にしてみたら、と言う方法だ。面白い発想だと思う。そしてスター型だからこそ、別々の住戸のシェアされたエリアを繋げて1つのものとして使えると言うところも面白い。もちろんそんなに都合よく行くのか?と言うのはあるにしても。
しかしながら、その都合良くできるようにする仕組みがガラスの引き戸なのだろう。こちらも言葉では表現されていないけれども、1つ目の「縁-ふち-」、そして2つ目の「ソーシャルハウジング」で言われていた個が共有部分と繋がる事を暗に問題視していると考えられる。その意味でも優れたアイデアであると考える。
ちょっと気になるのは、このパネルのパースは単なる例として見るべきだろうけれど、貸さないでロックしている部分も外から見えるように描かれていて、誰に貸す事を想定しているのかな?と言う点。団地の他の棟からも人がここに集まるように説明されているから不特定多数の中の誰かも想定されていると考えられるのでその時にこのパネルのプランが最適と言えるのかどうかが少し疑問。貸すと言う行為に対応する行動やシステムは既にあると考えられるけれど、人の信用性はそうした外部のシステムに依存するものなのだろうか?
どうもありがとうございます。
次はもう少しマシなパネルが作れるように勉強します。
以上。
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