CLTについて調べてみた。
コンクリートの1/5の比重、プレカットで乾式工法が可能。となればプラモデル?、いや、スチレンボードで建築模型を作るそのままのやり方で本物が作れると考えて良いだろうか。
河川と言うテーマで難しいのは
1) 河川の上を想定した場合に、どうしてもそこを「通る」に重点が置かれるから、他の建築物と違ってそもそも「儲からない」。そうなるとどうしても税金でやる橋のような物になる。そう面白いものでもない。
ずっと以前、北九州市の小倉に住んでいたことがある。繁華街は小倉駅から南側に広がる街だが、紫川を挟んだ西側に小倉城があり、その北側が開発されて形状も特徴的な大きな商業ビル、リバーウォークが出来た。そこと繁華街を結ぶには紫側を渡る事になり、そのために自動車が通る橋の脇に広い歩道が追加された。その歩道は自動車の車線数で言えば4車線程度ありそうなほど広く、床面は木材でボードウォーク風になっている。日よけと花壇もあっていかにもと言うものだった。
けれど、まあ、単にそれだけの物だった。リバーウォークや城でやっている祭りを見に行く、要はシャレているけれど単に通路だ。その物自体は面白くないのだ。
2) 橋っぽいものを作るとなると土木と喧嘩する事になって、特別何か意味が無いと「木材で?」と言う事になりかねない。
3) そこから見て景色が良いと言うだけでは木質である意味は無い。建造物を見て美しいと思える物を考えるとしてもただのテクスチャの問題なら中身が本当に木質である必要は?
4) コンクリートだって乾式でできる。
そう考えると最初に攻めるポイント1番は何だろうか? 儲かる場所(河川を含む場所)を探して儲かる物を作る事を考えるになりそうだ。
どう攻めるかと考えると、例えば5階建てビルを作れるとして、コンクリートの1/5の質量で済むのであれば地面の上にデンと乗せておく必要ななくて、吊るせとなる。それなら今まで地面の上に置くしかなかった物を河川の上に置いて(吊るして)もビルとして成り立つ可能性がある。問題はアクセスの方になる。
ザハ・ハディドのスケッチのようにけっこうボリュームのある物が本当に重力に拘束されないで空中に舞っているような何かができる可能性も無いとは言えない。
丹下健三のようにデッカい物を釣って、黒川紀章のようにモジュールで交換できて持続性があってハディドのように華麗にと言う。
そして河川であるので両岸を接続すると言う機能を同時に持たせると言うのも良い。
このあたりが建築デザインを考える上では誰でも考えるオーソドックスなアイデアじゃないかと思う。
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