リサーチに先立って、最近ちょっと話題のこれについて。
『人新世の「資本論」』 斎藤幸平 著
本は売られているが、その前にネットでインタビューが多く出ているので検索してみると良いと思う。斎藤氏はマルクスの新解釈によって受賞しているので時代として象徴的であるけれども、実は現代の資本主義とその問題点に関しては別の学者さんたちも似たような事を言っている。
資本主義が発展できた理由は、安い原料となる資本を世界のどこかから「略奪」して来ているからだと言うもの。土に埋まっている原料鉱物を掘って来ても基は無料だ。掘るのには少しコストがかかる。そして運ぶのにもコストがかかる。それを加工するのには人件費や設備費などがかかる。であるけれども、それを販売する場所に持っていくとその累積コストを何倍も上回る価格で売られている。取引はフェアとは言えない事がこれでわかる。
その結果、原料供給地に住む人々はいつまでも貧乏なまま。最終製品の販売されるところにいる人と資本家はとても裕福になりその富は加速的に増大するから差は広がるばかり。
そうしているうちに原料は枯渇する。環境は悪くなる。人は育たない。そのうちに地球上に人は生きられなくなる可能性がある。
今回の提案のポイントはまずその点とした。
また、そこに実際の飲食店やカフェで遭遇する問題点を1つ追加してまとめて提案した。提出したパネルはいつものように提出期限締め切り日(2021年10月18日)の後にここで公開します。
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